
【二十四節気の献立|処暑】夏野菜の焼きびたし
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二十四節気に合わせた献立を紹介をするコラム。
立秋の次、処暑の「処」という漢字には「とめる・とまる」という意味があり、暑さがとまり朝晩の風が涼しくなったり、秋の虫が鳴き始めたりする時季とされています。が、まだまだ暑いですよね。
さて、野菜の旬には「はしり」「さかり」「なごり」があります。「はしり」は出回りはじめの二週間、そしてシーズン真っ只中の「さかり」そして終盤に向けて深みが増す「なごり」です。夏野菜も「なごり」になってきましたね。処暑の献立はそのなごりの夏野菜を使った焼きびたしです。焼きあがりを意識して、それぞれ分けて火入れします。今回はたくさん野菜を使っていますが、お家にある野菜を使って作ってみてくださいね。
今日の主菜はグリルチキンにフレッシュトマトから作ったトマトソースをかけています。香味野菜の大葉とバジルはSATOMACHI倉庫の庭からとってきました。大葉は種こぼれし庭に自生しているのでとてもしっかりした食感です。
最近は夏の暑さを乗り切った後に体調を崩す方も多いと聞きます。野菜と一緒にタンパク質をしっかり摂りましょうね。
SATOMACHIコーディネーター
野菜ソムリエプロ
タジリ チエ
〈二十四節気レシピ〉処暑
夏野菜の焼きびたし
===材料(作りやすい分量)===
中長ナス…2本
ズッキーニ…1/2本
オクラ…4本
パプリカ(赤・黄)…各1/2個
玉ねぎ…1個
ミニトマト…6個
大葉…4枚
米油…大さじ2
(漬け汁)
だし汁…300ml
醤油…大さじ2
みりん…大さじ1と1/2
砂糖…大さじ1/2
塩…ひとつまみ
===作り方===
1. 【野菜の下ごしらえ】
ナス:がくをそぎ落とし、縦半分に切ったら格子に切れ込みを入れ、食べやすい大きさに切る。(小さいものは切らなくても良いです)水に10分ほどつけた後キッチンペーパーでしっかり水切りする
ズッキーニ:輪切りする
オクラ:がくを包丁で削ぎ、塩で板ずりしておく。焼いている間にはぜるので爪楊枝で少し穴を開けておく
パプリカ:縦半分に切り、ワタと種をとり、食べやすい大きさに切る
玉ねぎ:小さいものは半分に、大きなものは芯を残してくし切りにする
ミニトマト:ヘタをとり、爪楊枝で皮に穴を開けておく
大葉:サッと水洗いしてキッチンペーパーで拭き取ったら茎を切っておく(大葉は焼かずに取っておきます)
2. フライパンを熱し、油を注いで1で下ごしらえした大葉以外の野菜を固い野菜や水が出ない野菜から焼く。それぞれ焼き目がついたらバットなどにとる。ナスは油を吸ってしまうので焼く順番は最後から2番目、皮目から焼きましょう。一番最後はトマトです。トマトは転がすように焼いて、皮が爆ぜる前に取りだしましょう。
3. 漬け汁の材料を別鍋で沸かし、沸騰したらすぐに火を止め、2の野菜に注ぐ。
4. 粗熱が取れるまでそのままで、冷めたらラップをして冷蔵庫へ。半日おくと良いですが、すぐに食べても良いです。
===Point===
- 野菜は全部一度に焼いても良いですが、火入れのタイミングが違うので1種類ずつ焼くと、崩れたり、食感が柔らかくなるなどの失敗がありません。
- ナスは一度油を吸ったあと焼き目をつけている間に鍋に油が少し戻ってきます。焼き上がったらその油でミニトマトを炒めるとトマトがもし爆ぜても他の野菜に味が移らないので良いです。
- 漬け汁はめんつゆでも作れます。みりんや砂糖を少し足して好みの味にしあげましょう。